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長谷川哲也

Author:長谷川哲也
漫画家。ナポレオン〜獅子の時代とアイゼンファウスト〜天保忍者伝を描いています。


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ネーム直した。

毎日休み無く12時間働いているのを
1.5倍のページ数ということは
毎日18時間働けばいいわけか。
はっはっはっ
こりゃ愉快だ。

今日は娘が社会科見学。
ブリジストンにいくそうなので、質問コーナーがあったら
「鳩山さんはなんで他人名義で自分に献金してんですかー」
と訊いて来いと言った。
「うーん、いっぱい献金があるって見栄張っちゃったんだねぇ」
とオジサンが答えたらビックリだが。

寝転んでネーム描いてたら寝ちゃって、少年テロリストを助ける夢を見た。
いや、助けようとしたらいなくなってたんだが、
最後、公園でジャングルジムの上から子供たちが火炎瓶を投げつけてきた。
それにトラウマを受けた別の子供たちは次々と池に集団入水。
なんだこりゃ。
ネームには反映しませんでした。

ネームチェックまでの時間がもったいないから描いていよう。
冒頭部分が書き直しにならないといいな。

配信漫画を7月31日に更新するとなにが有利なのか教えてもらった。
毎月1日に漫画を買うためのポイントが出るらしい。
購読者が契約時に月にいくらと決めているそうだ。
このシステムのおかげで、携帯の支払い明細には、
買った漫画のタイトルは一切残らず、
「コミック○○○300ポイント購入」などの記載しか残らないため、
みんなエッチなマンガを気兼ねなく買うことができる…と編集さんから教えてもろた。
なるほど、
エコポイントならぬエロポイントだな。

090703

44ページ

アワーズのネームやってるのだ。
44ページは自動調整で自然と上がる範囲を超えているのだ。
やばいなーと思っていたら、今日届いたアワーズの次号予告で
面白いのを頂いていた。
どの編集さんが考えたか知らないが、あの面白には意味がある。
ひとつは当然読者に対するサービス。
「オモシロのをおひとつどうぞ」
ひとつは作者に対するエール。
「来月はあなたを押しますよ。がんばってください。」
もひとつは作者に対するプレッシャー。
「おい、もうこれだけ予告打ったから逃げられないぞ
退路はないかんね。ちゃんと描けよ」

うう…ページ数書かなくてよくね。
「40ページ余」とか「50ページ弱」とかぼやーっとさせててくれると
すごくありがたいのだが。
ヒラコーさんは断たれたはずの退路をふつーに歩くんだろうな。
おそらく断たれているのすら気がつかないという無敵モードになっているのら。
心臓の小さいわが身が呪わしい。
あと女装男装性転換漫画「チェンジ」とは…
「ねこパンチ」が当たったのでいろいろニッチ産業を探り出しているな。
画報社どうなるのだ。
090701

アイゼン原稿アップ

アイゼンファウスト仕上げた。
29日にあげろと言われたので上げた。
どこかで調整してるのか、大体指定の日に上がる。
29日にあげると7月31日配信に間に合うらしい。
7月31日に配信すると何がいいのか説明されたけど忘れた。
みんながダウンロードしてくれるとかそんな話だった。
25日に給料が出てみんなダウンロードしてくれるということだろうか。
50円とか100円使うのにも10万、20万の後ろ盾が要るのだ。昨今は。
もしかしたら、その日は強力なライバルが少ないのかもしれない。
八月薫とかグリムとかがいない時がいいな。
今ごろ編集は大急ぎでネームを入れているはずだ。

花かんざし捕物帖が佳境に入ったようだ。
携帯を持っていないのでミチャオで最後まで見たい。
カラーがきれいだし。
小林まことの「関の弥太ッペ」も続きが気になる…
なんでふつーに描いているようで面白いのだろう。
キャラの顔のせいかな。最初から10ページはセリフばっかりなのに。
アイゼンファウストの編集は2ページ以上セリフが続こうものなら、すぐに
「小便を撒きちらしながら言わせましょう」と言ってくる。
こっちはそれで無問題だからいいのだが、
巨匠にはなれないな。
エロ漫画だし。

今日は引っ越し。
かみさんと姑さんに任せている。
一戸建てだ。ローンヘルだ。
最初の頃は払っている金の半分が利息だ。
残り半分で元金がちょっとづつ減ってゆく。
雨だれが石を穿つように、
すると利息も少しづつ減ってゆく。
要はなるべく早く借金を減らした奴の勝ちなのだ。
でも前倒しで金を払おうとすると手数料を取られるのだ。
金を返すのに、金を取るとは、銀行はいい商売だな。

イスラム金融が注目されているそうだ。
利子を否定して、利潤を追及し出資者に還元するやり方は
社会の血液である金の循環、再分配が、欧米資本主義より健全ではないかという話だ。
ヘッジファンドやサブプライムローンで、金融業者の頭が狂っていることがわかった。
もし住宅ローンを組む代わりに、僕に出資してもらって仕事場を建てて
毎月原稿料を出資者に還元するのは、利子を払うのに比べて気分はかなりいい。
助け助けられだ。
利子と数字は無機質すぎる。

ムスリムになる気は無いけど、どっか自治体でモデル金融としてやればいいのだ。
有名知事さんやらないか。
090629

レスラーとミチャオ!

半日休んだー。
午前中「アイゼン」のネームをやって、編集に送って、
吉祥寺で「レスラー」を見て、
新宿行って編集と「アイゼン」ネームの直しをやって、
西川(野獣やぁん)かおり先生と合流して飲んだ。
「わがままな野獣やぁん」のラスト原稿を直前にあげてこられたということで、
「やぁん」完成打ち上げでもある。
090617

「レスラー」見ました。
プロレス版「ロッキー」かと思ったら全然違いました。
ひたすらミッキー・ロークが可哀想な悲惨な人生を歩みます。
プロレスラーが強いとか強くないとかな夢枕イズムにはかすりもしません。
セリフ無し、音楽無しの日常ショットを積み重ねて
わびしいー日常生活をひたすら描いているんですの。
あまりにわびしくて、悲惨で、カタルシスが無くて、ミッキー・ロークが崇高に見えてきますの。
中でちょっとだけ映画「パッション」の話がありますが、
それこそキリストの受難のような、そんな映画でした。
泣くのかと思ってハンカチ片手に見てましたが、終わって呆然。
感動の涙はなく、心にのしかかってくるダメージ。重い。
映画館を出て10分千円床屋で伸びた髪を切りましたが、
そこの客も、店員もミッキーロークに見えました。
わびしい、わびしい。
電車に乗っても、年よりも若いのも、ルイ・ヴィトン持って電車乗ってる人も、
若く見せようと化粧している人も、
ホームで寝ている浮浪者もみんなミッキーローク。
誰もいない、明かりの消えた家に帰って、自分で電気をつけて、
コンビニのお弁当を食べるんだ、きっと。
「レスラー」の監督ならすごくわびしく撮ると思います。
仕事場に行ってポットの電源入れて、インスタントコーヒー入れて、
6畳間で一人で絵を描いている僕もミッキー・ローク。
レスラーはプロレスラーの話ではなく、我々みんなの話だったと
がっくりと肩を落として打ち上げに行きました。

いや、そのあとみんなで楽しく飲んで
「この先どーする?」「どうなるの?」とか話し合ったんだけどね、
チンポの話もいっぱいしたんだけど、
結構「レスラー」のダメージあったなぁ。
あ、マリサ・トメイはいい女でした。
40過ぎなのに脱ぎっぷりがよくて笑うとすごく可愛い。
かなりそそりました。

この感想見てレスラー行くの止める人いそうだな。
止めるのはもったいない。いい映画ですよ。
ダメージはあるけど、見ると他人に優しくなると思います。
そんな映画は見たほうがいいです。

打ち上げの話題はシモネタすぎるので遠慮して
そのあとちょこっとカラオケ行きました。
西川先生はいい歌声でした。マクロスの最新のもいい歌なのね。しらんかったけど。
編集は安藤昇とか歌って、どうかしている…カラオケ番長だったなぁ。

映画とか死亡とか

プロレスラーの三沢光晴さんが試合中に頭打って死んじゃったよう。
僕よりひとつ上。
僕が一番プロレスを見たのは、梶原一騎に踊らされていた高校時代なので、彼の全盛期をそんなに知っているわけじゃないが、全日時代に見た試合は
「死んじゃうぞ」と思うくらい敵の攻撃をまともに受けていた。
ボディスラムなのに首から落ちていたし…オールドプロレスファンはちょっと見ていられないほど。

映画会社は「レスラー」を今、公開しろ。
あ、すぐやるのか。
全プロレスラーに対する敬意を払う意味で見に行こう。
あーもうナポレオンの背景が多少白くなっても仕方ないのだ。
だってプロレスにあんなに楽しませてもらったもの。

三沢さんは夕張出身だったらしい。
…「キルビル」の栗山千明が夕張ゴーゴーというへんな役名だった…でビルを演じた
デビッド・キャラダインも死んじゃって、こっちは享年72歳だからいいんだけど。
ただムチャなオナニーをしていての事故死、か他殺という話で。
オナニー事故の方がいいな。
72歳でオナニー事故は、女はなんと思うか知らんが、男は
「すげー」「さすが」と感心する人が多いはず。
キャラダインあんたすごいよ。僕はそんなじーさんになりたい。
IVCA18038.jpg

知り合いと「第三の男」や「市民ケーン」を話題にしていたところに
IVCベストセレクションを買えとアマゾンから言ってきた。
おおーいろいろ面白そうだー。1000円くらいにしてくれないかな。
「第三の男、淀川長治解説つき」はいいな。
ヨドチョーさんは「第三の男」「市民ケーン」「サンセット大通り」を映画の教科書と言っていたはず。
「サンセット」はひたすら恐い映画。
有名な冒頭シーンは「アメリカンビューティ」でマネされていた。
(その前にチャップリンの「殺人狂時代」があるのでこちらが元かな)
「市民ケーン」は人間の憐れさと愚かさを描いたドラマ。
「第三の男」はサスペンス映画だけど、僕が思うにユーモアが濃い映画だ。
まず音楽がおもしろい。
サスペンス映画なのにチターだけでペロンペロンと軽快にやってるのが楽しい。
さすがイギリス人、ひねてる。
主人公のホリー・マーチンが売れないパルプ作家で、大佐が全く知らなくてがっかりするが
その大佐の部下が「えっ、「〇〇牧場の決闘」を書いた、あの!」とファンなのが笑える。
大佐に友人ハリー・ライムの悪口を言われ、飛びかかるマーチンをその部下がボカッ!
ひっくり返ったマーチンを助け起こしながら、ニコニコ
「次回作は?」と全然悪びれずに訊くこの部下に爆笑。こいつが大好きになった。
そして最後この部下がハリー・ライムに撃ち殺されたと知って、マーチンは銃を取り
ハリーのいる下水道の奥へ行く。
「第三の男」はファンを殺された作家が仇討ちをする映画でもあったのだ。
グレアム・グリーン偉い!作家の鑑。
退屈だったのでロシアン・ルーレットをするやばい人だったらしいが。
ハリー・ライムの登場シーン、有名なラストの長回しといい、リード監督の熱い
「やってやる」感が伝わってくる。
赤ん坊みたいな顔のオーソン・ウェルズの無邪気な悪役が面白い。
そういえばチャップリンに「殺人狂」を作るように勧めたのはオーソン・ウェルズだという
話を聞いたことがある。イロイロと絡む人だ。

刺激物だらけのハリウッド映画になれた現代の観客がこれを見ても
古典としか思わないだろうが、藤子不二夫の「まんが道」を読むと
当時の観客が「第三の男」に圧倒された様子が伝わってくる。
映画は脚本、演技、編集だねー。

ミチャオ更新 ダビデの星

ミチャオで「アイゼンファウスト」更新したのでよろしくねん。
ミチャオがどうなるとか言われていますが、こっちはやれることをやるだけです。
何がどう転ぶかわからんのじゃ。

杉原君が送ってくれた佐藤まさあき著「ダビデ(漢字忘れた)の星」
毎日少しづつ読んでいます。
なんじゃこりゃ。
悪い漫画だな。
女を犯したり、誘拐したり、監禁したり、殺したり、殺したり、
それもなるべく聖女のような、清純な、無垢な女を、
マルキ・ド・サドとかパゾリーニの「ソドムの市」とか(同じだけど)
スティーブン・キングの「ゴールデン・ボーイ」とか
石原慎太郎のなんとかな遊戯とかと同じジャンルだ。

佐藤まさあき偉い。

人間的にはかなり良くない人だったようだが、その良くないところを
正直に漫画にできるなんてステキ。
近寄りたくないけど。
悪行の限りを尽くす主人公も「少なくとも俺は自分に正直だ」と言っている。
「正直」を免罪符にイロイロするのはアレだが。
しかしはっきり言ってエスカレートする後半より、1,2巻が面白い。
しかも続編の「新・ダビデの星」になると悪い奴らをやっつけだす。
ど、どうしたんだ、佐藤先生、改心したのか??
16-26.jpg

アイゼンファウストアップ、ナポレオンネーム

ネーム中は何もできない。
ラジオも聞けない。
音楽を流すだけ。
サイレント映画を流していたら、気になって出来ないので消した。
集中力はないくせに分散力はやたらあるのだ。
シナリオは分散力がないと「ひねり」が加わらないのだが
集中力がないと、土台すらできなくて、ひねるもクソもないのだ。
7月にカラーと増ページがあるのが恐ろしい。

スタートレックの新作映画が面白いらしい。
「宇宙大作戦」世代の僕としては嬉しい限り。
映画のスタートレックはあまり好きじゃなかったけど。
ネクスト・ジェネレーションはデータが人間に憧れるという設定にSFマインドを感じなかった。
なんか人間中心の思想みたいで・・・
キリスト教かっ。中世かっ。
天動説かっ。
スポックは人間を劣った不完全な生物とみなしていた。
スポックは存在がSFだった。
でも女性ファンが「データってかわいいーよねー」とか言うと、話をあわせる。
すっげーかわいい。
問題ない。

あ、「ターミネーター」やってる。
警察署のシーンだ。
マイケル・ビーンが説明するシーンなので、退屈しないよう随所にシュワルツネッガーが自分で修理する場面を挿入している。
キャメロンはエライな。
こんな風にシナリオが組み立てられたらいいのに。
79-11.jpg

配管工

昨日下の部屋で水漏れがあったらしく、
「何をしているんですか」と聞かれたわけで、
何もしていないわけで、
じゃあ配管からだろうと、
「未来世紀ブラジル」のボブ・ホスキンスみたいな配管工がやって来て
壁にいきなりガコガコ大穴を空けている横でエロ漫画を描いているわけで、
なんかすごくワイルドな作業の横で、繊細で女々しい仕事はすごくやりにくいというか、
恥ずかしいというか。

昨日ミチャオの編集さんからメールが来ました。

オンライン書店サイトbk1にて、『アイゼンファウスト』の書評が載っていたので、お送りいたします。
書評
また、こちらのブログでも原作既読の方が絶賛してくれております。
書評

ありがとうございます。山風夫人に続いて山風読者から、許可を頂いた気分です。
もっと原作から離れて自由に…というのは、僕の技量の問題でなかなか難しいところですが、がんばります。
編集はなんとか作家のモチベーションを上げようと気を使ってくれるのだ。
ワガママな幼児性丸出しの機嫌をとるのは、よほど大人か、多分マゾです。

相変わらずお化け話を聞きながら仕事。
夜は恐いので昼に聞く。
北野誠は稲川淳二の「生き人形」の話がどれくらい本当なのか、関西テレビのプロデューサーやスタッフに聞き込みに行ったらしい。
結果――
生放送中に映ったとされる子供は
稲川さんに出演依頼をしに行った時も、リハーサルの時も、みんなが見ていたそうだ。
人形の横にちょこんと座っていたって。
テレビ局の受付の女の人も見ていて、挨拶までした。
全員が稲川さんの子供かな、と思ったらしい。

…稲川さんが仕込んだながーーいフリだったのでは?
おかげで関係者は全員お化けを信じる派になって、
稲川さんは怪談というジャンルをものにし、金のなる木をつかんだ。
呪いをものともせずに、稲川さんはたくましいなぁ。
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フリッツ・ラングの「死神の谷」

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こないだサイレント映画のDVD買って、寝る前に毎日30分づつ見た。
ムルナウの「吸血鬼ノスフェラトゥ」ちゃんと面白い。
ヘルツウォークのリメイクとほとんど同じ。

「巨人ゴーレム」見るたびにすぐ眠くなった。
ゴーレムがふつーのオッサンが底上げの靴履いただけなのがしょぼくていい。
タケちゃんマンロボみたいにヨロヨロしている。
あと怒ってからのオッサンの顔が面白い。町のセットがガウディーみたいで凝ってる。
見返さないとは思うがパクリたい。ジャイアントロボはパクってる。

「死神の谷」(死滅の谷)
傑作。脚本も美術もかっこいい。
ゴーレムもノスフェラトゥも、これの1エピソードにすればいいんじゃないのと思うほど。
フリッツ・ラングすごい。
ちなみに有名な「メトロポリス」は見たことない。「M」はみた。
「ドクトル・マブゼ」みたい。安く出してくれ。

ウォシャウスキー監督作「男はつらいよ・リローデッド」

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怒られる脚本の話

始めて行った歯医者さんがゼル博士とは逆ベクトルの人でよかった。
「安全か?」以外のセリフも言ってくれたもの。

稲川淳二&その他の怪談を聞いていたら、5分に一回くらい
「ふと見ると」という言葉が出てくる。
ある監督が、脚本に「ふと見上げると」と書いてあるのを見て、烈火の如く怒ったという話を聞いたことがある。…黒沢明だったかな。
「ふと見るとは何事だ。音がしたから、風が吹き込んだからならわかるが。ふと、じゃないだろ」
というわけだ。
実際には人は日常的にふと見る。
ただふと見てあまり重要な発見はしない。見て終わり。

脚本で怒ったもう一人の監督の話。
後の名匠ビリー・ワイルダーがまだ名もないぺーぺーの頃。
ユダヤ人迫害を始めたドイツを逃れ、アメリカで映画作りの仕事を。
コメディーの名手エルンスト・ルビッチの撮影所を訪ねてみる。
丁度ルビッチが撮影しているところだったが、彼はカンカンに怒っている。
「この脚本を書いた奴はどこの間抜けだ。首にしろ」
デパートで男女が出会うシーン。
エレベーターから降りる男が女とぶつかって運命の出会い…らしい。
ワイルダーは早速ルビッチに話し掛ける。
「僕ならもっと上手く書けますよ」
「ほう、どうする」
「アメリカ人ってのは合理的でしょう。だから男はパジャマのズボンだけが欲しいと店員にかけあうんです。ズボンだけだから割安にして。店員はダメだという。そこへ女がパジャマの上だけが欲しいと言ってるのを聞くんです。女はズボンははかないって言ってる。そこで話し合って二人で一着のパジャマを買って分けるんです。」
「おい、この男を雇え」
という話をたしか淀川さんがしていた。
パジャマの話は白黒映画ならではのプロットだなと思った。
生々しいカラー映画だとエレベーターのほうがいいかもしれない。

ちなみに僕が嫌いな漫画のセリフは、サラリーマンが怒られるシーンでの
「きみ、この書類はなんだねっ」
漫画家の「僕は考えるのが嫌です」宣言に見える…
090521
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