一番強い海賊様だーぞー

床屋行って来た。桜は六分咲き。「ナポ」ネーム中。
 アシスタントくんが前から「ヴィンランド・サーガ」が面白いから読めって言ってる。ずっと前に1巻をパラパラめくって、絵が好みでないなあと思ったが、今月雑誌で立ち読みしたらジジイが立ち往生してなかなかいかしていた。絵も変わった気がする。単にジジイの顔が好きなだけかも。

 しかしバイキング漫画って言ったら、ピンチの時主人公が「そうだ!」って叫んでナイスアイデアで凧をいっぱい船にくくりつけて空を飛んだり、みんなで歩くときには「さー漕げ漕げ行こぉーしぶきを上げてーぶっ倒れるまで進もうぜー今日の獲物は何じゃろかー金貨の山だーホイホーイ」って歌ったり、詩人とジジイが船にいないとなー。あ、ジジイはいたのか。

昔の子供向けアニメは、大人が子供を喜ばせようと作っていた…職人根性が見える。最近の子供アニメにはナルシズムが凄く見える。子供が子供のために作ってるみたいな。まず自分が楽しくないと、と言うスタンスは正しいけど、見えすぎると気色悪い。「ポポロクロイス」の主題歌が「愛して、ふらちな僕を…」って、サザンかよ。自己満足とサービス精神はバランスをとってくれ。俺が古臭いのか。
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ナルシズムと漫画

 桜が咲いた。今日東京は23度だそうだ。
昨日までジャンパーでうろついていたのに。衣替えしなくては。世間の人は毛玉だらけのセーターは捨てているのか?掘り起こせば25年ものの地層まであるからタンスが閉まらない。

 床屋に行きたいが、床屋が苦手、安いから10分バーバーで済ます。なんで自分の顔を何分も見てられよう。漫画でもナルシズムの入った漫画は苦手だ。「To-y」なんて、いったい一日何時間鏡見ているような男が描いているんだ?と思った。
 原哲夫師匠もナルシストだ。徹夜でヘロヘロでも、トイレでびしっと髪をセットしたりしている。だから漫画もかっこいい男が出る。ナルシズムが強いけど原師匠や荒木飛呂彦の漫画は大丈夫だ。面白い。
 諸星大二郎の漫画は全くナルシズムを感じない。あそこまでいくと坊さんみたいで逆に格好いい。
坊さんはナルシズム無い方がいいからな。ダライ・ラマが教師は「物乞い」と同じ格好でいいんだと言ってた。いいスーツ着て、やたら名誉○○を買いあさっている宗教団体の会長に聞かせたい。いや物乞いだと逆に格好良いから、毛玉のついたセーター着で。

あ、諸星大二郎といえば鳥の本に続いてモーニングでやってた魚漫画の単行本が出てた。かみさんが買ったけどタイトル忘れた。魚の夢を見るサラリーマンの話がよかったです。
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植木等死去

無責任の巨星が落ちてしまった。
台風で停電になり、暗闇の中ザ・ピーナッツがやっと見つけて灯したローソクを、どこからともなく現れたちょび髭、ステテコの植木等師匠が「はっぴば〜すで〜とぅ〜ゆ〜♪」と歌ってフッと吹き消すスケッチはもう見れないのか。
 後を継ぐ高田純二師匠もすでに60歳。今こそ若き無責任を日本は必要と…いや…べつにいいか。
 植木師匠の実像はお寺の子供で真面目だったが定説だが、遅刻は常で、道行く若い女を見ると「あの娘は12歳で身売りされ…」とあらぬプロフィールを作り出す想像逞しい親父だったそうで、なかなか素敵だ。漫画家もかくあるべし。

ギリシア神話風漫画のネーム(読み返したらSFじゃないな、これ)が終わりかけ。どんどんストルガツキーに似てきた。読んだ直後だからな。ちょっと変えよう。もう、ナポレオンのネームもやんなきゃ。桜がちょっと咲いてる。週末カメラもって廃団地行こー。
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「いっちょ、ブワーッといきますかー」

ロスト・ストーリー

 今日カウンターに触れたらこの5日間来訪者数が変に多い。ええーっ、5日前に僕何かしましたっけ?…100が190になったくらいだからべつに異様と言うほどでもないけど、原因無くしてありえない数字だよなぁ。あ、お袋がパソコン買ったらしいから90回来てるのかな? 多分使えてないと思うが。

 ツタヤで「ロスト・ストーリー」を借りた。
7つの短編で構成された映画。格話につながりはない。最初の小人が美人に恋する話以外は軽い話ばかりなので、そういうのを見たい気分の人だけ見たほうが…予告編が全部見ると謎が解けるミステリーみたいな別物になってた。詐欺だよ。

 中にペルー人が店長のスーパーマーケットの話があった。スーパーのレジ係と袋詰め係りは最も低賃金の労働者だが、それをイレーネ・ダグラスとダリル・ハンナが本人役でやっている。
客が「イレーネ・ダグラス!あなたのファンですよ」
と話し掛けると何とも複雑な顔をする。大スターではないので、もしかしてあり得るかもと思うキャスティングがきつい。マイケル・ジャクソンとかでもいいかも。
 店長は業務だけをこなせと言い渡すが、売り場通路で店長の留守中に客の前でパフォーマンスをやるショーマン根性。日本人だと過去の栄光を思いながらじっと耐える話になるのだろうが、彼らは自己表現したいという衝動から動く。格好良いなぁ。
 モー娘の加護ちゃん、事務所解雇されてもがんばって。
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ギリシア神話

 掲示板でギリシア神話型SFについて聞いたので描きたくなった。いま、ネーム中。
 偽善者さんが訳したデュマの「リシャール大尉」に「トロイアの滅亡に立ちあったアイネイアスと同じことを言うだろう」という一文があった。
 アイネイアスはトロイア軍の大将で、ギリシア軍のオデュッセウスのように、故郷を失った後散々な苦労を経てイタリアに到着する。オデュッセイアはメジャーなのに、アイネイアスの冒険が今ひとつマイナーなのは何故だろうと思っていたが、デュマが喩えに出すくらいだから、西洋では一般教養なのかも。
 シビルと言う女預言者と一緒に旅したりするが、なんで憶えているかというと、モンティ・パイソンのジョン・クリースが作った傑作コメディー「フォルティー・タワーズ」に出てくる滅茶苦茶恐い奥さんの名が「シビル」だったから。関係あるのかな。「シー・デビル」を略しただけかも。
 フォルティー・タワーズをDVDで出してー…と今検索したら出てた!5年も前に。12000円かー。
もう一つ連載持てたら買おう。
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秘密のかけら

娘が「いいこと」と「わるいこと」を数えていた。いいことは来週幼稚園の友達と映画に行くとか、が10こ。悪いことは3つだそうだ。うらやましいスコアだ。俺は健康ならとりあえず良しとしよう。

ツタヤの会員になったのでビデオを借りる。
アトム・エゴヤンの「秘密のかけら」。
エゴヤン監督はカイロ生まれ。○○ヤンと名がつく人はアルメニア人だって。パルムドールを獲った「スイート・ヒアアフター」はあまりわかんなかったけど、「フェリシアの旅」はとても面白かった。
「秘密のかけら」は50年代ハリウッド、スターがまだ伝説であり、秘密が持てた時代に二人の人気コメディアンのホテルルームで一人の女性が変死を遂げる。自殺と報じられ事件は忘れ去られ、コンビは解散し、15年後ジャーナリストを目指す若い女性が事件を追ってパンドラの箱を開ける。

 過激な性描写が話題になったが、残念ながらアダルトビデオの見すぎで「普通にセックスしているだけじゃん」としか思わなくなった。すっかり俺の頭のネジが緩んじゃってるから、もはや犬とセックスしたところで過激と思うかどうか。でも薬でラリってるところに、不思議の国のアリスが出てきてレズ始めたところは、ヘンでよかった。性描写よりヒロインのアリソン・ローマンがノーブラできわどいドレス着て食事しているとこでくる。
 ストーリーに限って言うと秘密はそんなに凄くない…50年代ではスキャンダルだけど。えー、こいつが殺したのかとは驚く。それより、コンビのお互いへの想いや、母の娘にかけた愛情、それを察するヒロインなど、人間関係にホロリとくる。あと、50年代ってなんか面白そう。有名人だとクスリきめて女と乱交やったりマフィアから仕事貰ったりめちゃくちゃできそう。シナトラとか楽しい目にあったんだろな。命も狙われたけど。
 事件そのものはもっと昔のロスコー・アーバックルのスキャンダルを思い起こさせる。あの事件は善人でマジメな喜劇スターのアーバックルが、勝手に病死した女のとばっちりをくってハリウッドから抹殺されたんだと思うけど。
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波が風を消す

娘の「ポポロクロイス-はじめての冒険」を手伝いつつ

ストルガツキーの「波が風を消す」を読む。背表紙のあらすじは
「清閑なリゾート地に見るもおぞましい擬似生物が現れ住民をパニックに落とし入れた。時を同じくして惑星サラシクの超能力者シャーマンが地球から帰還後消息を絶ったと報告が入る。かれははるばる地球の超能力研究所を訪問しながら、わずか1時間で逃げるように立ち去っていた。コムコン−2(異常事件)部の伝説の男マクシム・カンメラーの指令を受け調査員トイヴォ・グルーモフは次々とわき起こる不可解な事件の捜査を開始した。」

 面白そうでしょ。なんのなんの。奇妙なことはいっぱい起こるが、物語はほとんど事後報告書の形で提示されるので、公文書を読んでいるのと同じくどんどん眠くなる。サスペンスもへったくれもない。擬似生物も奇妙な出来事の一つで、とりたてて重要でもない感じ。その証拠に結局ソレが何だったのか説明もなかったし。最後に「大いなる解明」という事件があるのだが、読み終わっても???え、遍歴者って騒いでいた、いるんだかいないんだかわからない宇宙人は関係なかったの?
「コルボフスキー老人が『波は風を消す』と言ったとき、我々はその真の意味を理解しなかった」とかラストのセリフがあるが…ごめん、全然今もわからん。…つーか、どこで言ったよ?
 あれだなー、4歳児が推理ドラマの謎解き聞いて「…で、どの人が悪者?」って訊いてるような。俺の頭が悪いから理解が追いつかない。期待を込めて巻末の解説を読んだら、川又千秋はストーリーに触れてないでやんの。お前もわかんなかったんだろ!
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デュマ、ストルガツキー

デュマの「リシャール大尉」と、ストルガツキーの「蟻塚の中のカブト虫」を読む。
  
 タイトルはリシャール大尉だが、群像劇でリシャールさんの出番は少ない。ナポレオンが一番多い。元帥や将軍の名前はいっぱい出てくる。セリフの歯切れがいいので戦争シーンは大局を書いてあるだけだが、気持ち良い。(訳がいいのかも、偽善者様ありがとう。)現代小説ではタブーな「偶然の出会い」がいたるところにあるのが、ガハハなデュマっぽい。ゲーテの「親和力」でも「やーいらっしゃい、丁度あなたの話をしていたんですよ」や「今、あなたの家を訪ねようと思っていたんです」がやたら多かった。リアリズムの為に余計な手間をかけないので、話に凄く勢いがある。今このままやるのはまずいが、見習うべきでないかい。
ナポレオンがちょっと格好良すぎ。ナポの華々しい戦いと悲惨な遠征が両方描かれている。エピローグはリシャール大尉のドラマで閉めて…あー面白かったという、上手いもんだなー。
   
「蟻塚の中のカブト虫」は対極で、閉塞感に満ちて、重いのはソ連製SFだからか。外宇宙から地球に戻ってきた役人を探せと命令された調査員。理由は説明されない。探すうちに判明するが、結局彼が何者だったのか、宇宙人の意図は何なのか、そもそも意図があるのかどんどん不明が見えてきて気持ち悪いまま終わる。
じゃ、つまらないのかと言えば、これが面白いので困ったモノだ。この話を漫画にしたら、編集にくそみそに言われそう。「思いつかねーなら風呂敷広げるんじゃない」って。オモロイ風呂敷の柄だけ思いついたんだからイイじゃない。
もちろんこの本はもっと深いSFです。
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原稿アップ

昨日51話アップ。夕方6時過ぎに国分寺駅で筆谷さんに渡す。
筆谷さんのお子さんも小学校入学である。
クラスは多くても2クラスらしい。うちは1クラス。
我々の頃は5〜10クラスだった。
クラスが6年間同じというのはしんどいかも。仲間ハズレの子は逃げ場が無い。クラスメートの喉をカッターで切った娘のいた大久保小学校も1クラスだったなぁ。八方美人でいろと言おう。…昔は「八方美人」はどこから見ても美しいという誉め言葉だったんじゃなかったかな。

 今日は暖かい。玉川上水の桜は咲く気配なし。桜と共に散りたいと願い、散った西行の臨終が今年だったら、不安定な容態が続いているはず。近所にほぼ廃屋となった公務員団地群に無数の桜の巨木がある。桜が満開になると無人団地とあいまって、この世とも思えぬ異様な景色になる。そんなだから花見で浮かれる人はあまり来ない。

 先日アシさんと明智光秀の話をしていて
比叡山の焼き討ちに対して最も強く反対した光秀軍が、最も多くの坊主、女子供を斬り殺したと聞いた。
逆にへいへいと信長に従った羽柴秀吉は、相当数を見逃したらしい。
 信義と忠義を貫こうとする光秀に対し、八方美人のスチャラカ社員ぶりを発揮する秀吉の対比が鮮やかでいい話だ。もちろん、あの信長の下では見逃すのも命がけだろうが。
 ナポレオンのパヴィ反乱鎮圧でも似たようなことはあったかもと想像すると面白い。
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締め切り

今日は娘の卒園式。
平日に来るパパはいるのか。
わしは締め切りなので無理。
ママの手作り服でドレスアップするらしい。
朝見たときはパジャマ姿で目玉焼きつついてたけど。
さっき知ったが明日祭日なのだな。
そら編集も今日原稿欲しがろう。
のこりトーン4ページ。修正含めてアップは8時間後かな。
ブログやってる場合でない。では。

深夜火事

昨夜十二時過ぎけたたましいサイレンの音近所に鳴り響き何事かと窓から覗けば隣家も窓を開けしきりに我が家の裏を指差し候。表に出れば消防、警察車両四、五台止まり住民多く騒ぎたまふ。何事かと見物人に尋ねれば近所の新聞屋より出火とのこと。帰りて就寝。しばらく騒然とする外の音聞こえたるもやがて断ゆ。今朝新聞屋の前を通りたるも、いくつか外に出されし家具の他は変わりなし。小火だったもよう。我も原稿完成間近なれば火に注意すべし。近頃乾いて候。
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まだ見ぬ店員

昔、小暮千絵というAV女優さんがいた。
芸名の由来が、学校の成績が悪かったので、事務所の社長が「知恵遅れ」を文字ってつけたというヒドイ話でAV史に名を残している。

 昼飯はアシに近所の弁当屋に買いに行ってもらう。電話で先に予約を入れるのだが、先日電話対応に出た女の喋りがえらくトロイ。チャラチャラしている。すぐ出来ますか?の問いにいちいち誰かに訊きにゆく。
 もしかしたら知的障害の人が頑張っているのかもしれない。アシは「いや、外国人労働者でしょう」と言う。
 買ってきたアシの話では「単に遊び好きで、勉強嫌いの女の子みたいでした」だって。
だったらいいか。
 領収書に「長谷川でお願いします」というと「はせがわ〜?」と言うので「ながたにかわです」と言うと「ながたにかわ〜?」と問い返されたそうだ。領収書を見ると「ハセガワ」と書いてあった。
 とりあえず勝手に「小暮ちゃん」と名付けて、いつか会える日を楽しみにしているのだが、俺が行くといないんだよな。首になったかな。
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斜線入れすぎた。

トーン貼り

 昨日からパソコンでトーン貼り。
やっぱり頭痛くなる。
 ちょっと前の調査では
液晶>プラズマ>ブラウン管の順に目に悪いという結果だったそうだ。
なんの根拠も無くブラウン管が一番悪いと思っていた。
プラズマって兵器みたいじゃない。桑田二郎の「エリート」でプラズマガンで撃たれたら塵と化してわよ。高温で物質がイオン化している状態のことでしょ。すげー目に悪そうじゃん。
 それらよりも凶悪な液晶モニタを眼前60センチにおいて毎日12時間も働いていたら、目もどーにかなるのだ。
 前回は一日8ページ貼ったが、今回は出来てない。集中力の問題ではない。前回は時間が無いのでこのコマは貼らない、ここもいらない…と諦めたから。でも編集さんはいつもとそう変わらないと言った。…余計に貼りすぎてんのかな。
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↑ビクトルの目を修正。

あごのアーチ

実家(佐世保)からあごと海苔とかじめを送ってきた。
かじめは海草。あごは方言か共通かしらないがトビウオのこと。
焼くと独特の臭いがあって嫌いな人もいるが、ぼくは好き。干物は堅いので、焼いた後瓶とかでバンバン叩いてほぐして食う。
 海育ちなのでトビウオはよく見た。波から波へ飛翔するトビウオは、見ているだけであははははははと笑ってしまうくらい気持ちが良い。こっこの歌で「トビウオのアーチをくぐって宝物探しに行く」みたいな歌詞があったなぁ。

 カジメはゴミ屑のように海に浮いてたり、海岸に打ち上げられていたりする。加工した食品で不思議なことが起こったりする。
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コピー

ネームのコピーを取って編集さんに送った。
これが結構時間と手間をくう。コンビニで30枚コピーを取るのもめんどいが、その前に描きやすいように切り離した原稿をテープで貼り合せる作業があるのだ。
ガサッと置いてある断片をページごとにそろえるのに何時間もかかる。そろえてみると1ページ描いていなかった。…大分やばくなってきたぞ。

仕事場の賃貸が切れるので更新料を払わねば。なぜ更新料なんてものがあるのだ。礼金と言うのは関東大震災で家が潰れた時に、借家不足で間借り人が大家に付け届けをしたのが始まりらしい。次の地震で家が倒壊したら返してくれる、わけないか。
弟に引き続き保証人になってもらおうと思ったら、今月結婚するとのこと。それはめでたい。祝儀も用意せねば。

近くのコンビニ「ヒロマルチェーン」が道路拡張工事に伴って閉店する。ちぃぃぃ。道路なんかあのままでいいのだ。メタボリックな飲み物「北海道れん乳ミルク」が他店に置いてない。子供のころ「ミルク」と聞いて思い描いた味だったのに。
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9時から6時

郵便局が本人限定受け取り郵便を届けるって言うから7時前にいったん帰ったら、飯食って眠くなってそのまま寝ちゃった。
9時から6時ってサラリーマン並に働いているのに、後ろめたい気分になるのは何故だ。編集さん、ここみてたらネーム今日出すから明日着きます。

「蒼天の拳」にものすごい奴が出ている。既出キャラだけどプロテクターを着けての登場。アシ仲間の怨嗟の声が聞こえる。以前オケラのように地中を掘り進むキャラが出て、鉄の爪だのダクトだの体についていた。そいつが死んだ時にはアシたちはちょっとした祭だったわけだが…このプロテクターに比べれば、そいつなど裸同然。霊王のギプスや鉄のカツラですら、アシには恐怖なのに、しかも誰かが触れると1000ボルト(たぶんアンペア)の電流が流れるという特殊効果入り。これは惨い。
多分登場人物よりアシがこいつの命を狙っている。原先生は服描かなくていいから楽かも。
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背景

 一昨日は眼精疲労のような頭痛がひどくて困ったが、昨日からまた快適。眼精疲労であってくれ。最終警告ではない。
 今日から背景を描く。
大体はアシさんに描いてもらったので、残りはさほど無い。もより図書館から昨日になって「イタリアの田舎町」が届きましたよ、と連絡があった。ピアツェンツァは結構でかい街なんだね。最古のローマ殖民都市の一つだって。ランヌはここからポー川を渡っている。尖塔くらい見えたほうがよさそうだ。

 カラーが届く。
スクリーンとかオーバーレイとか俺が使わない機能を駆使してあるので、上から手を加えるのが難しい。レイヤーを一つづつ並べるとどういう風に手が入っていったかわかって勉強になる。海野テクニックをここで紹介したいが、単行本発売前に表紙を出すと、さすがにマズイよな。
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カラー

雨。
昨日、海野さんから7巻表紙の彩色データーが届いた。
サーバーを使った自宅アシ。未来でしょ。
まだ完成ではないが、すごいもんだ。
「正面から黄色がかった強い光、背面から逆光気味に赤い光をあてて」とか無茶な指定にちゃんと応えて、格好良くしてくれている。
光の色と暗い影との境が服の色になるわけだが、理屈はわかっていても僕がやると子供の塗り絵みたいになってしまう。そこで「これをどーにかしてください」と泣きつく。格好良い色が届く。
 一応それでも雇用者ぶりを発揮し、メールで「ここはこーして、あそこはあーして」とさらに細かい指定をする。
 海野さんは「蒼天の拳」の彩色をやっていた人だ。(たしか9巻あたりまで)原先生の指定は僕の50倍ほど複雑だったので、「簡単すぎてやりがいないなー」と思われている気がする。
↓ちなみにこのカラーは僕が塗った。
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仕事中

朝から晩まで仕事。なんもなし。
あ、「リンカーン」まとめて見た、と言うか流してる。下らなくて面白い。その職業になりきって即興会話をやってた。
科学者になって言った台詞は「フラスコ割っちゃった」「けっこう高いよねアレ」「試験管6本分だよ」
中世の貴族になりきって、酒宴の時の台詞は「今宵の宴を楽しもうではないか、乾杯ーっ」
 よほど詳しくないと漫画家もこの程度だろうなぁ。ナポレオンの誕生パーティーとか、きっとこんなになるぞ。

 アシのS氏から聞いた話。
漫画家のA氏とF氏はすごく仲が悪かったそうだ。試写室で二人が出くわした時はお互い視線も合わせなくて、回りが凍りついた…とこを見たって。
「何でそうなったんでしょうね」と訊いたら、
S氏は「そりゃ金でしょう。」…決めつけたなー。
「まーFさんは亡くなったので、今ではAさんの中でいい思い出に変換されているんじゃないかな」
それは…そうかも。
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 今日は曇っているが、昨日は異様に赤くでかい月が出ていた。最近は空を見上げるのが恐ろしい。何か変だ。

今日でS氏のアシは終わり。明日からE氏。出勤時間が変わる。アシによって変わるというのもナンだが。

 昔の自分のノートを見ると、読んだ本やビデオのネタをマメにメモっている。ヒマだったんだな。ノートの端っこに「デボラの世界」を読めって書いてあった。図書館のサイトを見るとあった。「分裂病少女の記録」だって。作画が終わったら借りてみるか。
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モブシーン作画中

 人物の多いシーンを先に描いている。S氏に画面奥の人物を補助してもらうため。隣の改装工事で会話も聞こえない時があるほど。早く終わって欲しい。

 月刊ジャンプが休刊。S氏の友達も描いている。30万部だと黒字だと思ったが、あの厚さと平綴じだと少し赤らしい。ただ単行本の売上でやや黒あたりまで行くとか。売上が落ちてきたので傷がひろがる前に切開するわけだ。…アワーズは大丈夫か?売れ筋の平野さんあたりが毎月30ページ描いて単行本バンバン出せば…他人まかせかよ。

 池田理代子先生の家や仕事場はロココだか、とにかくピカピカ豪奢らしい。アシに「池田先生の格好は?」と尋ねたら「ジャージですよ」だって。ナポレオンが左官の服を着たのと同じく用心してのことかも。美容整形の医者も狙われたからな。
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作画中

 ネームはOKが出た。持ち込みネームは上に回すとのこと。上に回ったからといって「描いてよし」になることはほとんど無い。たくさんネームが回っているのだろう。
「陰惨な話ですね。メジャー感はありませんが」と言われてもその通りなのでいたしかたない。いっそのことクローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」くらい救い無く陰惨なほうが、むしろどん暗い爽快感があったかも。少なくとも負のエネルギーで目立つ。

 娘は軽い中耳炎だった。総合病院に行ったら昼過ぎまで待たされて、その間に痛みは引いたそうだ。相変わらず病院は人が多いな。インフルエンザのせいかもしれない。浮世離れしているのでわからないが、S氏の娘のクラスは13人しか登校せずに学級閉鎖になったそうだ。
 仕事場の隣の部屋は改装工事中。大工は何かを投げているのか?何でドアを叩き付けるように閉めるのか。…強風のせいかな。うるさすぎ。
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今日からアシ入り

曇天。昼から夜雨らしい。
朝から娘が「耳が痛い」と言うのでかみさんが病院を探していた。

ネームの返事はこないが作画は進む。
今日から三日間アシスタントS氏に入ってもらう。
S氏は僕より年上で漫画業界もはるかに長い。昔の業界話をいろいろ知っている。いつもは朝8時に来るのだが、今日は銀行に寄るので9時過ぎるそうだ。青色申告のためかな。

 東村山の青色は申告の日付時刻まで指定される。お役人さまだ。1万何千円で申告ソフトをリースさせられるが、このソフト、プログラムもよく知らない低脳が作ったらしく使いにくい事この上ない。オマケに今時3.5インチフロッピーだと。ものすごい利権の臭いがする。
東村山といえば市が巨額負債を抱えたままを赤字温泉施設を強行に作る腐れ市長が居座ってる。その後の市民の迷惑など知ったことかという奴を選んだ市民は不幸だ。立川で申告しろとかみさんに言おう。
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今日から作画

 ネーム、細かな修正を言い渡されたので、ちょこまかと直していたが、ついでにここも、あそこもと自分判断でやっていたら結構全面的に直しちゃった。セリフの説明が減って、間抜けなシーンの前フリが増えたから読者にはサービスアップのはず。

 持込ネームも編集の意向に沿った修正。ただ性格にそぐわない行動を登場人物にとらせるのは難しいので、そこは話し合い。不思議と短編のほうがこういう問題は起きる。

 寒く乾燥した季節は朝、肺と扁桃腺が痛くて目が醒める「ためしてガッテン」で毎年10万人が肺炎で死ぬと言ってた。きっと俺もそうなる。歯磨きの時歯茎も磨くと予防できるらしい。ガッテンのホームページはえらく充実しているなぁ。
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ネームだ。

 昨日中にネームを切ろうと思ったが3ページ残したところで家に帰った。
いつも帰る時間になったから。編集が「家族がインフルエンザだから帰宅する」って言ったので気が緩んだから。

 3ページくらいすぐ切れと言うでしょうが、前と後ろからネームを切った、真ん中の接合部分です。弱い部分で、ナポレオンなら中央突破を仕掛けてくる場所です。風呂は入ったり、布団に入るときに面白シーンにするアイデアを思いつくかもしれない。したら強い部分になって突破されない。
 あと、仕事を一段落させずに、適当に残しておくと翌日取り掛かりやすい。

 このように自分に対する言い訳を次から次へと思いつく能力こそ、漫画家にとって重要なスキルだと新人は肝に銘じて欲しい。

 さらに持ち込み編集部からもネームの直しが来た。今日もネーム三昧だ。
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ナポネーム中

 描くべきことが多すぎて困る。こういうときはネームでしくじる。出来事を並べ立ててしまい、編集に「報告かよ」と言われてしまう。登場人物の心と言葉が漫画。政治の話はなるべくはしょろう。

 大陸軍戦報がちょっと先行しているのはありがたい。僕が持っている資料だけでは、何だか判らないことが多い。
「ナポレオン戦線従軍記」のデゴ会戦のところに
「我々はチェバの要塞に向けて進軍した。オーストリア・サルディニア軍はこの要塞を放棄したのかもぬけの殻だった。ここで夜を過ごした。翌日チェバ要塞から砲弾の雨を受けながらタロナ川を渡渉した」とある。
もぬけの殻要塞から砲弾の雨????
戦報に「要塞には守備隊500人が残っており、もしフランス軍が町で破壊行為を行わなければ交戦はしないと報告があった」とあり納得。残っていて降伏はしなかったのか。
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今日からネーム

 昨日持ち込みのネームを上げた。ヤクザの話という、俺にしては珍しい。が、思いついたのだからしょうがない。ボツったらゴラクかマンサンに持ち込もう。


 今日からナポレオンのネームだ。一日でネームかけるようになりたい。余裕もってスケジュールを組むので、追い込まれ方が足りないのだろう。
 アワーズが届いた。後記によると編集の安達女史が結婚したそうだ。言うてやー。水臭いわぁー。みんなお祝いの言葉書いてるやん。…ははーん、新年会の二次会で発表したんだな。二次会で読者プレゼントスケッチブックとか回したのか。行ってないから俺の絵が無い。しまった。今から描き込みに編集部に乗り込むか。二次会で飲むと便器に巻きついて寝たり、セクハラしたりと忙しくなるので、堅苦しい一次会のみで遠慮したのだったが。
 ちなみに大陸軍戦報のコダマ氏に連絡をとってコラムをお願いしてくれたのも安達さん。ありがとう。見た目は可憐なお嬢さんだが、怒らせるとめちゃ恐いと聞いた。(まだ怒りモードは見たことないけど)
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プロフィール

長谷川哲也

Author:長谷川哲也
漫画家。ナポレオン〜獅子の時代とアイゼンファウスト〜天保忍者伝を描いています。

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